火攻めには五通りの方法がある。兵営の兵士を焼き討ちにすること、兵糧の貯蔵庫を焼くこと、武器を移動手段を焼くこと、資源を焼くこと、橋などを焼くことである。成功の鍵は湿度と風である。乾燥した風のあるときが絶好期である。
火攻めに対して兵を動かすには注意が必要である。火攻めにより敵が混乱しているときはそれに乗じて攻め込むべきであり、敵に動揺が見られない場合は警戒すべきであり、外から火をかけるのが都合がよければそうすべきであり、風上からの火には風下に立つべきではなく、風の変化には注意を払うべきである。そうすれば、火攻めとは少数で多数を相手することの出来る強力な戦術である。
戦争をするのであれば、よく思慮し、有利であるか、利益があるか、必要であるかをよく知るべきである。怒りはいずれ解けてしまうが、死んだ者は生き返ることはないのである。
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