PYGMALION(ピグマリオン)

現実の女性に失望し、自ら理想の女性の彫刻を彫り、その彫像、ガラテアに恋をしたキプロス島の王(ギリシア神話)

ウィキの関連でピグマリオン効果というのが出てくる。教師期待効果ともいわれ、教師の期待によって成績が向上する効果のこと。

また、ピグマリオンコンプレックスは人形偏愛症の意。

相手に対する態度(好意・分類など)によって、相手を見る自分の心理にも当然影響があるし、相手もそれに応じて態度を決めるため、影響がある。好意をもって見れば、よく見えるのは当然のことだし、好かれていると知れば、悪い気はしないし、そう見えるよう振舞うものだ。

ピグマリオンにとってガラテアは理想であったし、そのように扱った。それを受けるガラテアもそうあるように振舞ったということかもしれない。心理的な制約というのは無意識につくられるものだし、二人という限定された環境下では偶然などの想定しない影響により、枷が外れることはないのかもしれない。ガラテアはアプロディーテーにより人間となったが、それは不確定の世界でもある。

創作された偶像は、作者の意を反映してその通り振舞うという点で理想だが、他人が作ったものではそれは保障されていないようにも思われる。キャラクターの同一性については作者の良心に委ねなくてはならない。

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